インターネットとリアルの違いをユーモアたっぷりに伝えるNZ政府のキャンペーン広告
今日はちょっとまじめな話題を。
セレブや海外情報を扱うウェブメディア「フロントロウ」にニュージーランド政府が作った話題の動画について紹介されていました。
題して、
ニュージーランド政府の「ポルノ俳優」が主役の『動画』が大絶賛のワケ
ニュージーランド政府が制作した、ポルノ俳優がメインキャラクターの動画が絶賛されている。(フロントロウ編集部)
https://front-row.jp/_ct/17370054
これがなかなか興味深いんです。詳しくは記事の中に書いてあるので繰り返しませんが・・・
この動画、ニュージーランド政府が取り組む「Keep it real online」(https://www.keepitrealonline.govt.nz/)という活動の一環で作られています。日本でも常に話題になる、子どものインターネットの利用のリスクからどのように子どもを守るかについてさまざまな角度から取り上げて、実際に保護者が使えるツールなども公開しています。
インターネットの世界と現実との違いは子どもにはわかりません。犯罪へとつながりうる「性」のこともまさに同じ、実際のリアルな世界の恋愛における性とは違います。
保護者としては、そんなことを話すのも難しく、どう伝えたらいいのか・・・と悩みますが、このような動画がそんな対話のきっかけになるかもしません。少なくとも、注意を喚起することは間違いありません。
そして、これ、テレビで広告として放送されているそうなんです。
お~これはすごい!さすがニュージーランド。そしてこの広告、おおむね好意的に受け入れられているとか。動画のメッセージ欄にも「ニュージーランド人のユーモアでこのシリアスな内容をこうして広告にしてすばらしい!」、「とてもいい広告」などの反応が見られます。
この仕事をはじめてからずっと、ニュージーランドという国の在り方に惹かれています。
今回のコロナへの対応もそうでしたが、「何が問題で、何を大事にするか」ということが取り組みの中ではっきりと伝わってきます。この動画も、「何を伝えるべきか」があり、それをどう伝えるかというところでぎりぎりの線をユーモアをもって攻めこんでいます。
ニュージーランド航空の機内安全ビデオもそのユーモアとユニークさでいつも話題になりますが、ニュージーランド政府のこの「Keep it real online」キャンペーンの動画にも注目ですね。