中学留学ケース紹介：小学校5年生で留学 ～中学受験なし、高校帰国生入試枠を狙う～

現在小学校4年生、いつかは留学・・・留学のベストタイミングはいつ？

LAUの代表、勝が主催しているオンラインコミュニティ「LAUママ中高留学部」のメンバーママさんと、週末ランチを楽しみました。
オンラインでは何度か会ったことはありましたが、リアルでお目にかかるのは初めて。
ちょっと豪華に、ランチコースを注文、デザート＆ドリンクまで堪能しました！
ランチをいただきながら話した留学の話やお悩みについて書きたいと思います。

いつか留学・・・多くの人がこういう思いを持っていらっしゃると思います。
いったいいつがいい？という質問に正解はなく、目的や環境、本人の気持ちなど、いくつもの大切なことや乗り越えるべきハードルがあったりします。

いつか留学・・・漠然としているとタイミングを逃して、攻めの留学ではなく、「行ける範囲でとりあえず留学」になってしまい、結果せっかくの留学を進路に行かせないことになってしまうパターンをいくつも見てきました。

さて、これからこのコラムでは、実際に留学される方や計画中の方を例に、さまざまなケースをご紹介していきたいと思います。
第1回目は・・・

Case1: いつか留学させたい！でもいつがいいのか・・・中学受験のこともあるし、いろいろと悩んでいます。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
東京在住、現在小4の娘さんを持つママ – Yさん

現在小学4年生、中学留学か高校留学か？今後の留学、いつがベスト？

さて、この素敵ママは・・・今、小学校4年生の女の子のママ – Ｙさんです。

ご主人がニュージーランド人でいらっしゃるので、いずれニュージーランドの学校へ・・・とお子様が小さなころから家族で話していらっしゃって、ぼんやりと娘さんの留学を考えていた、とのこと。

Ｙさん「いつ頃のタイミングで行くのがいいんでしょうね～　中学受験のこともあるし悩んでるんです」
私「2023年の1月がベストかも！その場合、中学受験必要なし！」

やはり、これですよね、留学のタイミング。みなさんによく聞かれる質問のひとつです。

いろいろ状況を聞いたうえで私がお伝えしたのは・・・
「できれば、娘さんの気持ち的にも前向きであれば、4年生の今から5年生の1月末を目標にするといいと思います！それがおすすめです！」

中学受験にかかる塾代を含む費用は、東京や首都圏では数百万円になると言われています。
3年生ごろからの準備が必須で、トータルにして約300万になると書かれた調査もあるほどです。
下に詳しく書きますが、中学留学の場合は早くに決めることで個の受験の費用をそのまま留学に回すことが可能です。NZであれば1年間の留学にかかる総費用が約300万円となります。
教育にかけることができる費用は無限ではないので、それを投資ととらえて計画的に必要なところに投下する、と考えると塾が本当に必要か？ということにも留学のプランが影響することになります。

さらには、この子のケースであれば渡航時には11歳または12歳、言語習得の臨界期と言われる年齢の範囲内での渡航となり、一定期間を海外で生活し、学ぶ環境があればバイリンガルになる可能性が非常に高くなります。
そうすると、この2年間でその子の未来の進路がどれほど変わるか！！！想像してみてください。

とはいえ、通常はやはり5年生で単身留学・・・これは非常に大変です。
が、Yさんファミリーの場合は、おばあちゃんや親せきがいて世話をしてくれるので、本当の単身留学とは環境が違います。

Yさんのように親戚も祖父母もいない方の方が多い！そんな場合も大丈夫です！

親子留学という選択肢もあります。
子どもの留学が決まっていれば、そのビザに紐づく形で親に対してガーディアンビザと呼ばれるビザを取ることができますので、子どもも安心して親の保護下で留学生活を送ることができます。

最近増えて居る中学留学を目指すクライアントさんのケースは、小学校を卒業したタイミングまたは中学校1年生の夏からスタートが多くなっています。この場合には、単身留学のケースが多くなります。

周りがみんな中学受験、でも本当にそれがベスト？

さて、ちょっとYさんの話に戻ります。

「実は、中学受験も一応考えていて・・・」とYさん。

首都圏に住んでいるとなおさらかもしれませんが、まわりはみんな中学受験・・・という人も多いと思います。

いつか留学・・・と思っている人と、さまざまな情報を集めて検討し「中学留学」または「高校留学」とタイミングを決めている人ととの差がここではっきりします。

たとえば・・・中学留学を決めている場合、必然的に中学受験という選択肢はなくなります。
なぜなら、1年から2年間渡航することになり、中高一貫の私立中学に在籍しながらの留学は基本的には難しいからです。
学校に在籍したままの留学は、最長1年間（文部科学省が認める学年を下げなくても元の学年に戻ることが前提の留学の場合）となります。中学校だと、1年間まるまるを認めている学校は比較的少なく、半年程度を推奨している場合が多いかなと思います。

そうなると、受験のための塾は必要なくなります。
なので、漠然といつか留学させると思いながら、中学受験して私立の中学校に在籍して授業料を支払いながら、半年間休学して留学 – これが一番多いケースですが、それでは実は本当にもったいない・・・半年間ではほとんど英語はものになりません・・・💦　いくら言語習得臨界期の12歳に近くても、少し話せる、ぐらいで帰国になるからです。
中学留学をすると決めている人は、受験をせずに留学、いったん日本の公立中学に戻り、その語学力を生かして高校帰国生受験に挑むケースが多くなります。

今回ここでお伝えしていることは、留学エージェントとしてさまざまなケースを見てきたうえで経験から考えていることですが、子どもによっての個人差もありますし、向き不向きもあります。全員にとっての正解ではありませんが、個人的な見解としては事前に留学を計画し始めると長期的にアドバンテージのある留学ができる可能性が大幅にUPすることは確かです！

高校の帰国生受験については、オンラインコミュニティのLIVE配信などで詳しい情報をお伝えしてますので、よければぜひコミュニティに参加いただき、情報を得ていただけたらと思います！

今回のケースへのアドバイス
◉　身内が住む国ということから、比較的低年齢での渡航も可能なので、小学校5年生の1月下旬、NZの学校でYear7が始まるタイミングでの留学に向けての準備をお勧め。
◉　帰国生受験を視野に入れるのであれば、小学校5年生から中学中1または中2の12月頃までがベスト。
◉　今後の1年間準備期間があるので、中学受験のための塾や勉強は特に必要なく、英語力UPに取り組んでおくと◎！